2017年1月19日の「日本農業新聞」に『東京五輪 選手への提供食材 国産大幅不足の恐れ』
という記事が掲載されております。
『東京五輪 選手への提供食材 国産大幅不足の恐れ』

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が昨年12月に基準案を示し、
・「グローバルGAP」
・「JGAPアドバンス」
・都道府県などの確認を得た農水省の「GAPの共通基盤に関するガイドライン」に準拠したGAP
を農産物の調達基準の要件とした、とのこと。

日本でも、要件を満たすGAP取得を進めようと産地の機運は高まっているものの、現状まだ一部。
現状のままでは五輪で国産での安定量確保は厳しい状況のようです。

記事にあるように「国際的な認証を取得することで安全・安心が明確な基準に裏打ちされる産地メリットは大きく、販路拡大にもつながる」としても、認証には資金と労力が必要となります。ある程度規模のある農業法人でないと難しいでしょうか。
また、基準案の「推奨される事項」に「有機農業により生産された農産物」との記載もありますが、国内の有機農家は小規模な農家が多く、認証に費用と時間をかけることはなかなか厳しい。。。

何かしらバックアップする仕組みの登場が期待されるところです。

五輪の時期だけでなく、その後の国内需要が認証を持った農産物に向かってくれるのであれば、五輪遺産となるのではないかと思います。

 

「持続可能性に配慮した食材(農産物・畜産物・水産物)の調達基準について」の文書はこちらから
持続可能性に配慮した食材(農産物・畜産物・水産物)の調達基準について